むつみ園でフロアリーダーとして活躍する藤本さんは、東日本大震災を経験後、自宅の近くで子育てと仕事を両立できる職場で働きたいと思い、むつみ園に入職されました。現在、ワークライフバランスを取りながら、むつみ園で働かれています。
今回は、むつみ園の魅力や、仕事とプライベートのバランス、やりがいについて、詳しくお話を伺いました。
介護の仕事を選んだきっかけは何でしょうか?

小さい頃から、ひいおばあちゃん、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に暮らしていました。特におばあちゃんからはよく頼りにされていて、爪を切ってあげたり、身の回りのお世話を手伝ったりする環境で育ちました。そうした環境で過ごしたため、「頼りにされるのっていいな」「お年寄りと一緒にいると楽しいな」と感じたのがきっかけです。
小さい頃から身近に高齢者との関わりがあったので、介護という仕事に興味を持ち、親しみを感じていました。
むつみ園に入職された経緯を教えていただけますか?
以前、別の施設で働いていたときに出産を経験しました。復帰すると、片道で1時間ほどかかる施設に異動になったため、子育てをしながら働くのがとても大変でした。そんな中、東日本大震災を経験。
子どものことを考えると「万が一何かあったら、すぐにかけつけられる距離で働きたい」と思うようになりました。そこで自宅の近くで安心して子育てと仕事を両立できる職場を探していたところ、むつみ園を見つけたんです。 むつみ園のホームページには「アットホームな雰囲気」という言葉や家庭的な雰囲気の写真が掲載され、面接に行くと、本当に家庭的な感じだったのが印象的でした。自宅からも距離が近く、当時新設予定だった建物や見守りシステムが入ることにも興味を持ち、働くことに決めました。
1日の業務の流れを教えてください
9:00〜17:00までの勤務で、リーダーとして日々の介護業務と並行して、記録確認や情報共有などの業務も行っています。
時間 | 業務内容 |
9:00 | 出勤 |
9:15 | 朝礼参加、夜勤明け職員からの申し送り確認 |
9:30 | 排泄ケア |
10:00 | 遅番職員に申し送りの伝達 |
10:00〜12:00 | 水分補給、昼食準備 |
12:00 | 昼食介助 |
13:00 | 排泄ケア |
13:00〜17:00 | 日常ケア、ケアプラン評価や記録物確認 ナースやケアマネに入居者情報の共有 |
17:00 | 夕食準備、退勤 |
1日の流れの中で、リーダーとして介護業務をしながら、スタッフ指導もしています。入居者様の特徴やエピソードを交えながら伝え、新入職員が数日経過すると「最近どう?」と声をかけるようにしているんです。夜勤が重なり会えないときも、わからないことがないかを確認し、入居者様や仕事について聞くようにしています。
むつみ園に入職して、良かったことはありますか?
何といっても家が近いことですね。職場の近くに子どもの小学校もあるので、子育てと仕事の両立がしやすく、本当に助かっています。
職場には同世代の仲間が多く、コミュニケーションが取りやすい環境です。保護者会などで早退が必要なときも、「大丈夫ですよ」と気軽に応じてくれるので、何かあったときにも安心して相談できます。

それに、特に厳しいルールが決まっているわけではなく、上司に「こういうことをやろうと思うんですけど、どうですか?」と提案すると賛同してくださり、「手伝うから声かけてね」と事務所の方も協力してくださいます。
例えば、入居者様とフレンチトーストを作る企画のときも、事務所の方が手伝いに来てくれました。介護だけでなく、全体でサポートする体制が整っているんです。施設全体がアットホームで、スタッフ同士の協力関係が築かれているのが良いところだと思います。
お仕事とプライベートのバランスは取れていますか?
はい、プライベートの時間もしっかり取れています。契約時に土日祝日は休みと伝えており、シフトもそのように調整してもらっています。リーダーになる前は定時に帰れることが多く、子育てとの両立ができるようになりました。
リーダーになってからは残業が少し増えましたが、その代わりに朝早く出勤して仕事を進めるなど、自分のペースで調整できています。休みの日に出勤することは基本的になく、たまに子どもが学校へ行っている間に職場に顔を出すこともありますが、決して無理をしているわけではありません。
ワークライフバランスをしっかり取れる職場だと感じています。
介護のやりがいは何でしょうか?
介護の仕事は、入居者様との関わりからやりがいを感じています。特に私が担当するフロアは、お話ができる入居者様が多いので、日々のコミュニケーションが私自身の励みになっています。
入居者様はみなさん人生経験が豊富な方ばかりです。ちょっとした日常の出来事から、時には私自身の小さな悩みまで相談にのっていただくことがあります。そんなとき、入居者様のお話を聞きながら、「この方もたくさんの苦労や経験を積み重ねて今があるのだな」と感じることがあります。私たちが支援をしているように見えますが、実は入居者様に支えられている部分もあるのです。
また、入居者様から「ありがとう」「いないと寂しいわよ」と言葉をかけていただけるのも、やりがいの一つです。自分が必要とされているのは、日々の業務を超えた喜びになっています。介護の仕事は大変なこともありますが、入居者様の笑顔や感謝の言葉をいただくたびに、この仕事をやっていて本当に良かったと感じています。
介護に向いている人はどのような人だと考えていますか?

介護の仕事に向いているのは、人と接することやお話しするのが好きな人です。「誰かを放っておけない」「何かしてあげたい」と自然に思える人や、自分の親や祖父母など大切な人に置き換えて考えられる人も、この仕事に向いていると思います。
また、年上の方の気持ちを理解し、温かく寄り添える人も介護にはぴったりです。入居者様に対して「こうしたら喜んでいただけるかな」「気持ちよく過ごしてもらえるかな」と考えられるような、心にゆとりのある方が多く活躍しています。
一方で、潔癖すぎると、介護の仕事は難しいかもしれません。柔軟に相手の状況を理解し、思いやりを持って接することが大切だと思います。